あなたは手軽に足りない栄養を摂れたり、日々の健康維持にサプリメントを使用しているかもしれません。
そのサプリメントを使用する際に、より効果を実感できるための方法があることを知っていますか?
適切なサプリメントの摂取方法と、誰も教えてくれないサプリメントの疑問をサプリメントアドバイザーがご紹介します。
項目は以下の通りです。
01.サプリメントとは?
02.摂取するタイミング・飲み方は?
03.副作用やお薬併用の心配は?
04.賞味期限・保存方法は?
05.安全なサプリメントを選ぶ方法は?
06.いつまで飲めば?注意して飲まないといけないのはどんな人?
07.サプリメントを効率的に使い健康な身体を作ろう
01.サプリメントとは?
サプリメントとは、アメリカの【ダイエタリー・サプリメント】の略名で、日本では通常の食事では不足する栄養素を補うことを目的とした新型食品です。
サプリメント大国アメリカのダイエタリー・サプリメントは、DSHEAという法律で〈薬と食品の中間のもの〉 とされ、ビタミン・ミネラル・ハーブ・アミノ酸などの栄養素を1種類以上含み〈錠剤・カプセル・粉末・液体など、通常の食品の形状以外のものとされています。
また、サプリメントはビタミンやミネラルなど健康の維持増進に役立つ特定の成分を濃縮し錠剤やカプセル状にしたものですが、数多くの種類の中でサプリメントの役割や目的によっては、大きく3種類に分類されます。
【ベースサプリメント】
ベースサプリメントは、毎日の食事で不足した体に必要な〈ビタミンやミネラル・アミノ酸・食物繊維・DHAやEPAなど〉を補うものです。
そのなかでも、ビタミンはビタミンB1やビタミンB2、ミネラルは鉄や亜鉛など単体で販売されるものや、ビタミンを全て含んでいるマルチビタミンという形で販売されることもあります。
【ヘルスサプリメント】
ヘルスサプリメントは、健康維持や美容などのために利用する成分のもので、イソフラボン・ローヤルゼリー・プロポリス・セサミン・カテキンなどがあります。
【オプショナルサプリメント】
オプショナルサプリメントは体調の回復のために利用されます。ウコン・マカ・ブルーベリー・グルコサミンなどがあります。
このように、私たちの健康に有効なサプリメントですが、日本ではサプリメントの明確な定義はなく、医薬品ではなく、野菜や肉と同じ仲間の 【食品】 という扱いになっています。
そして、サプリメントは一般的には、通常の食品よりも、【健康によい】【健康に効果がある】【健康の保持増進に役立つ】などの表現で、販売されているものをいいますが、科学的根拠があるかどうかは、必ずしも十分ではありません。
さらに、サプリメントを定義される法律もなく、メーカー側の不都合な情報は公開しなくても問題がないという現状があります。
企業の広告ばかりを一方的に聞かされている今の環境では、自分で情報を判断して、賢く商品を選ぶ必要もあるんです。
02.摂取するタイミング・飲み方は?
サプリメントの摂取タイミングは、基本的にはいつ摂っても問題ないのですが、より効果が出しやすいタイミングは、〈食事と一緒に摂取する〉のが望ましいとされています。
その理由は、食事中の方が消化吸収のための準備が整っており、サプリメントの成分も体内に入りやすいためなんです。
また、薬の場合、食前・食間・食後というふうに、摂取のタイミングが明記されていますよね。
けれど、サプリメントは食品なので、具体的な摂取タイミングは表示できない規則になっています。
しかしサプリメントを食事中に摂取する場合、食前・食間・食後と厳密に考える必要はなく、食事と一緒にというシンプルなルールを設定しておいた方が、サプリメントを摂取する習慣づけができやすく、飲み忘れ防止や長く摂取することができるので、より効果を実感することができるようになります。
またサプリメントの飲み方は、サプリメントはあくまで食品なので、基本的にはなんで飲んでも問題はないんです。
しかし、多くのサプリメントは、水かぬるま湯でお飲みくださいと表示されていることが多いですよね。
これは、水やぬるま湯なら期待される効果を邪魔しないというところからきています。
ダイエットのためにサプリメントを摂取する方が、糖分の多いジュースなどで飲んでは意味がなくなりますし、安眠のためにサプリメントを摂取する方が、神経を興奮させるカフェイン入りのコーヒーと一緒に飲んでしまっては、せっかくの良い働きが相殺されかねません。
しかし、あまり気にしすぎるのも考えものだし、習慣的に飲んでいるサプリメントを飲み忘れるよりも、外出先で水やぬるま湯がない場合は、自販機でお茶を買って飲んでも問題ありません。
03.副作用やお薬併用の心配は?
サプリメントは食品なので絶対安心!副作用の心配はない。と思っている方も多いと思います。
しかし、それは大きな誤解です。
卵やソバといった通常の食品でも、アレルギーがあるくらいなので、サプリメントが万人に合うという保証はないのです。
身体になんらかの効果を持つ以上は、その逆に体質に合わない可能性は当然あるんです。
ハーブのように民間医療として長い歴史を持っていても、副作用を気に掛ける必要は多いにあります。
例として、漢方薬には副作用がないと信じられてきましたが、本格的に医療の現場で使われていくにつれ、他の薬と同じようにさまざまな副作用を有することがわかってきました。
副作用が出る要因として、気をつけたいのは摂取量の目安をきちんと守ることです。
身体に良いとされる通常の食べ物でも、食べ過ぎるとお腹を壊すのと同じように、サプリメントも摂取量を守らなければいけません。
また、サプリメントは一粒に栄養が凝縮されているため、手軽に取れる反面、栄養素の過剰摂取の危険があるんです。
優良メーカーから販売されているサプリメントは、原料の摂取上限をしっかり、実験・研究等で明らかにされているため、メーカー推奨の摂取量をきちんと守りましょう。
さらに、アレルギー体質の人が、ハーブ系サプリメントを試す場合は、少量からスタートし様子を見ましょう。
またお薬との併用も同様、体質や体調によって、薬との併用で悪い影響がでることも考えられます。
病院で処方薬をもらう際は、サプリメントを飲んでいることを伝え、併用しても問題ないかをしっかり確認することが重要です。
また、すでに日常的に持病のお薬を飲んでいる方も、かかりつけの医師・薬剤師にその旨を伝えておきましょう。
04.賞味期限・保存方法は?
サプリメントのパッケージやラベルには、品質保持期限と保存方法が書かれています。
まずはその内容を確認し、しっかり守りましょう。
固形のサプリメントの品質保持期限は、2〜3年ほどです。
また未開封の場合では、一度開封したら2〜3か月のうちに摂ってしまいましょう。
この理由は、抗酸化成分の入っているサプリメントなど、空気に触れ日が経つにつれ、効果が落ちていくものが多いためです。
さらに、開封しているしていないに関わらず、容器の保存と保管は直射日光を避け、冷暗所で保存しましょう。
開封したものに関しては、開けるたびにフタをきちんと閉めるように注意し、濡れた手でサプリメント錠剤を扱わないようにしましょう。
変色・変形の原因になるばかりでなく、サプリメントの品質に問題が起こる可能性があるので、食べ物として保存方法もしっかり守りましょう。
05.安全なサプリメントを選ぶ方法は?
今の時代、サプリメントはインターネットなどで手軽に購入できますよね。
サプリメント大国アメリカで販売されているサプリメントの方が、効きそうだと思っている方も多いのではないでしょうか?
確かに、アメリカではサプリメントの需要が多く、販売されているさまざまなサプリメントは消費者に精査され、優良企業が生き残る体制になっています。
しかし、アメリカ産のサプリメントでも、サプリメントに使われている原料は日本製の可能性もあるんです。
サプリメントを選ぶ方法として、サプリメントの国籍ではなく、そのメーカーが信用できるかどうかを見極めることが一番重要なことです。
また海外メーカーのものを使用した際に、万一健康被害が生じた場合には、誰も責任をとってくれないんです。
何か問題が起きた時に、気軽に問い合わせや相談ができる企業を選ぶことが大切です。
また、日本でもサプリメントの優良企業は安心・安全の製品を作れるように、しっかり体制を整えています。
日本製の安心して摂取できるサプリメントを選ぶ条件は、
△情報開示性:原材料、原産地、加工地が消費者に開示され明らかであるか
△安全性:国内製造ならGMP基準を満たしているか
△品質:基剤や賦形剤などの余分な成分を極力使っていないか
です。
サプリメントは基本的に食品なので、医薬品と違い品質にばらつきが出てしまうこともあります。
この製品の品質のバランスを防ぐために、GMP省令という法令があります。
このGMP省令という法令は、Good Manufacturing Practiceの略称で、適正製造規範という意味です。
分かりやすくいうと【誰が作業しても、いつ作業しても、必ず同じ品質・高い品質の製品を作るために、行うべきことを決めたルール】がGMPなんです。
また、GMPは法律的な要件で、実は、医薬品を作る製造工場は、このGMPの取得が義務づけられています。
サプリメントは食品ですが、このような徹底した品質管理を実施している製造工場で製造されているものは、品質や成分にばらつきが少なく、安心安全に摂取するための指標になるのです。
さらに、
・原材料、原産地、加工地が分かりやすく消費者に開示しているもの。
・サプリメントを作る工程で錠剤に成形する際に使われる賦形剤と呼ばれる添加物(乳糖、デンプンなど)を、極力少なくし、サプリメントとして摂取してもらいたい成分がきちんと配合されているもの。また、その配合が分かりやすく開示されているもの。
などが、品質の良いサプリメントを見極めるために必要な条件なんです。
そして、メーカー側がその内容成分をしっかり消費者に開示しているというものが、一番のポイントになります。
繰り返しにはなりますが、サプリメントは食品なので、法律的にはメーカー側が内容成分を開示する義務はないのですが、自主的にサプリメントの内容をしっかり消費者に伝えようとしている企業は、内容物に問題はなく、自信を持って製品を製造している証拠になります。
06.いつまで飲めば?注意して飲まないといけないのはどんな人?
身体に有効なサプリメントは毎日摂取して、その人の体質などによりますが、だいたい3ヶ月〜6ヶ月で効果を実感できることが多いんです。
これは、人間の細胞の大部分が【約3ヶ月〜6ヶ月】で入れ替わるといわれているためです。
このため、サプリメントを使用してから3ヶ月〜6ヶ月で、期待できる効果を実感することができるので、その期間に何も変わらないのであれば、別のものを試してみるのもおすすめです。
しかし、日常的に摂取すべきビタミン・ミネラルなどの栄養素サプリメントは、体の調子を整えるものなので効果を実感しづらいですが、身体には必ず必要な栄養素なので、毎日の健康づくりのために飲み続ける方がいいでしょう。
また、妊娠中の女性・高齢者・子どもがサプリメントを摂取するときは、ある程度の配慮が必要になります。
妊娠中の方は、女性ホルモンに似た働きをする栄養素、ダイエット系のサプリメントなどをなるべく控えましょう。
さらに、高齢者は年齢とともに、肝臓や腎臓の代謝機能が低下しているため、代謝しきれない成分が思ったよりも長く体内にと止まることがあります。
また、子どもも肝臓や腎臓が成人よりも小さいため、代謝機能が大人の量でも過剰になる可能性があります。
高齢者・子どもが摂取する場合には、摂取量を通常よりも少なめにし、どの程度減らすかは各メーカーに問い合わせをした方が確実です。
07.サプリメントを効率的に使い健康な身体を作ろう
サプリメントを効率的に摂取するためには、以上のようなことをしっかり守り、無理なく毎日摂取することが大切です。
少しでも不安なことがあれば、必ずメーカーに確認し、安心して毎日の健康づくりのためにサプリメントを活用していきたいですね。
あなたも正しいサプリメントの摂取方法で、自分の健康を守りましょう!
コメントを残す